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和歌山県庁メールマガジン「わかやま通信」

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和歌山県庁メールマガジン「わかやま通信」
令和3年1月21日

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★☆★☆★☆ 目 次 ☆★☆★☆★
◆  知事メッセージ



 〇 新型コロナウイルス感染症対策(その50) -和歌山でも感染拡大-


 11都府県に緊急事態宣言がなされ、対象の都府県では強めに、
それ以外の各県では、それぞれの実状に応じて知事がそれぞれの県
民に対し、感染予防のための行動の変容をお願いしています。しか
し、和歌山県も含め、中々感染者が減らないという状況です。和歌
山県では近隣県に比べると、何とか一桁下の水準で感染が止まって
いますが、それでもひと頃に比べると多くなってきています。
和歌山県では異例の20人前後の発症という日が多く、1月20日
には24人の陽性者を出してしまいました。ただし、感染者は全員
入院という方針で対応していますが、今のところ、感染者は多くな
っているけれど、退院者もそこそこいるために、なんとかこの方針
を堅持できていますが、これ以上感染者が増えると、それが困難と
なってきます。そうすると、容態急変者へのケアが今までより低下
しますし、どうしても隔離が不十分になりますから、感染が拡がっ
てしまう恐れがより強くなります。何としても、今の線で感染を押
しとどめ、出来れば減っていってもらいたいと思います。

 和歌山県はずっと、感染の拡大防止のためには保健医療行政で立
ち向かい、県民の生活や経済活動には出来るだけ制限を加えないと
いう方式でやってまいりました。もちろん、県民の生活や経済活動
をぐっと制限して絞った方が感染の拡大防止にはより効果があるこ
とは明らかなのですが、そうすると県民生活や経済にものすごい悪
影響が出ますので、別の意味で生活苦や失業、健康障害、他の病気
の悪化、果ては心理ストレス、最も極端なケースでは自殺といった
命に関わることも起きてきます。
経済のことなど考えないで、命を守ることを考えるべきだと言う人
がいますが、そんな二者択一ではないのです。もちろんコロナが猛
威を振るっていると、皆怖がって生活も経済も成り立ちませんから
、コロナにも十分に立ち向かって抑えていかなければなりません。
従って、和歌山県は、コロナには保健医療行政で全力を挙げて立ち
向かうので、県民の皆さんの生活や仕事は最低限の制限しかしない
のだから、その最低限の注意だけは守って下さいといつもお願いし
ているわけです。
県民の皆さんは、コロナのことが心配でしょうから、私のような県
知事が「大変だ。大変だ。」と会見したり、まなじりを決して、「
もう瀬戸際なので皆さん徹底的に自粛をしてください。」と言った
りすると、それだけ県民のことをよく思ってくれると思いがちで、
それを言うだけでおそらく人気は高まります。
しかし、そちらのインパクトがきつすぎると、人々の巣ごもり志向
が極端に高くなり、後述の別の不都合も引き起こしてしまいます。
したがって、私は人気が落ちてもいいから不必要に大変とは言わな
いことにしていまして、最低限の注意事項だけをお願いすることに
しています。そういうわけですから、以下のお願いは最低限のもの
ですから、是非守ってください。
 実は、感染多発地域にわざわざ行って飲食をしてこないで下さい
とずっと言っているにも関わらず、時々、発症者の行動履歴を見る
と、大阪などに出かけて食事をしてきた、同席者も結構感染してい
るといったケースもありまして、残念な気持ちが起きることもある
のです。

 今この最低限という意味で申し上げているのが次の13箇条です
。図表の形で掲げていますが、言葉でも申し上げます。
 





https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/message/20210121_d/fil/onegai.pdf
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 まず、緊急事態宣言対象区域への不要不急の往来は控えてもらい
たい。これはかなり強く申し上げたいと思います。緊急事態宣言対
象区域は、順次追加されておりますが、初めは首都圏だけだったん
ですけれども、現在では、近いところから、大阪府、京都府、兵庫
県、それから首都圏の東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、それか
ら栃木県が加わり、それから中京圏の愛知県、岐阜県、さらに福岡
県、これが、緊急事態宣言対象区域であります。ここへは、不要不
急の往来は避けてもらいたい。
 特に、感染が拡大している地域に出かけて会食や接待を伴った飲
食をしない。これは、絶対守ってもらいたいと思います。今ここの
感染リスクがものすごく高くなっているということです。
 それから、和歌山においてでも、遅くまで集団で会食をして騒ぐ
、或いは友達の家などに、泊り込んで朝まで騒いでいる、というの
は、本当に感染リスクが高いので、やめてもらいたいと思います。
 また、高齢者は、今は、大規模な催しへの参加を控える、或いは
、医療施設、福祉施設の職員は、家族以外との会食を控える、とい
うことを守ってもらいたい。これは、これだけ特にきついのですけ
れども、福祉施設や病院に感染が入った場合、かなり深刻なことに
なるということをご理解いただいて、守っていただきたいと思いま
す。
 それから一般的に症状が出ればすぐに通勤通学を控えて、クリニ
ックを受診してもらいたい。和歌山県ではかかりつけ医や県庁にあ
らかじめ電話をしていただくとPCR検査なんかもクリニックでや
ってくれますから、ぜひそうしてもらいたい。発見が後になればな
るほど多くの人に感染させてしまうリスクが高くなりますし、本人
の健康にもよろしくありません。
 事業所では、発熱チェックをし、病院福祉サービスでは、この点
を特に注意してもらいたい。
 また、複数の人が働いている職場では、全員必ずマスクを付けて
ください。よく社長や上司がマスクを付けないで平気で大声を出し
ているので何とかしてくださいという投書が私の所にも来ます。
 それから飲食店、ホテルなど各事業所で、感染拡大予防ガイドラ
インを遵守して、安全を確保してもらいたい。
 さらに、今、感染が拡大してきましたので、テレワークをもう一
度推奨したいと思います。或いは時差出勤なども推奨したいと思っ
ております。
 それから濃厚接触者も、そのうち、陽転をするとか、或いは症状
が出てくる場合がありますので、濃厚接触者は「陰性だ、良かった
」と言って油断をするのはやめて、一定期間は自宅で待機してほし
いと思います。
 それから医療機関は、コロナを疑って欲しい、どんどんPCR検
査や抗原検査をしようということです。

 和歌山県では、感染拡大は保健医療行政で立ち向かい、生活や経
済はあまり制限しないということについて、経済分析をしてみまし
た。昨春の緊急事態宣言下では、和歌山県は国の対処方針に忠実に
21日間かなり広範かつ徹底的に緊急事態措置を実施しました。多
くの業種で休業要請を行い、不要不急の外出自粛を全面的にお願い
し、県境を跨ぐ往来をシャットアウトしようとしました。その結果
、コロナ発症は0になりましたが、県民生活や経済は当時の私の言
葉で焼け野原のようになりました。
 それを改めて数値で示すと次のようになります。

 まず、緊急事態宣言下の21日間だけ考えても、休業要請を出し
た業種については120億円の収入減が出ています。それから、休
業要請は出してないけれど、影響をこうむった業種、例えば飲食業
は、不要不急の外出を控えてくださいと言ったわけですから、大い
にマイナス効果があります。そこで630億円ぐらい収入が減った
と考えられます。従って、直接効果だけで750億円のロスが発生
しました。さらに、これへの製品の供給先とか、関連産業の間接的
ロスが400億円ぐらい発生します。そうすると全体として120
0億円近い損害が21日間にいっぺんに出たことになります。雇用
の需要でいうと1万人ぐらいになります。もっと長引いたりしたら
とんでもないことになったと思われます。

 これに対して、そんなロスは国や県で補填をしたらいいではない
か。現に昨春も国や県から多額の補填、支援金を出したではないか
という意見があります。
しかし、大盤振る舞いのように見えた国や県の補填金は、融資を除
くと、1年を通じても530億円くらいでした。これを10ヶ月間
分として、21日だけでどのくらいかというと、30億円くらいに
なってしまいます。1200億円の経済が吹っ飛んで、国や県とい
う公共が必死で補填しようとしても30億円くらいだったというの
が実態なわけです。この計算は21日間で宣言が解除されたら、活
動は一挙に元に戻るという前提ですが、実際はそんなことはありま
せんので、もっと損失が大きかったと考えておいた方がいいでしょ
う。
数字ばかり言われてもという方もいらっしゃると思いますが、例え
ば、21日間全く収入がなくなったり、その後も何分の1になって
しまったりした家族を想像してみたら、よほど資産だけで暮らして
いらっしゃる人は別として、ほとんどの人は大変な悲哀を味わうこ
とになり、そこから色々な不都合が出てくるでしょう。

 和歌山県ではこのあたりを考えて、あまり生活と経済を制限しな
い代わりに、保健医療行政で立ち向かうという方式をずっととって
きました。そのため、昨春以降、全国の中でも経済や普通の生活の
回復が最も早く、打撃が少なく済んだ県だと推測しています。

 しかし、今は、感染者も多くて、さしもの保健医療行政当局も本
当に大変で、ここを持ち堪えさせるためには、前述の最低限のお願
いはせめてちゃんと守ってもらいたいと切にお願いします。これが
持ち堪えられないと思ったら、全面的に生活、経済活動へ制限をか
けざるを得ません。したがって、前述の最低限のお願いだけは必ず
守ってください。

和歌山県知事 仁坂吉伸





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  • 登録日 : 2021/01/21
  • 掲載日 : 2021/01/21
  • 変更日 : 2021/01/21
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